ソリューションアーキテクチャのオプション

Honeywell Voice Maintenance & Inspection Solutionは要件や使用可能なリソースに応じて、様々なアーキテクチャモデルでインストールすることができます。

分散管理 vs. 一元管理モデル

分散管理アーキテクチャ

分散管理アーキテクチャモデルでは、音声をサポートする各サイトにソリューションコンポーネントをインストールします。このモデルでは、VoiceConsoleおよびVoiceCheckアプリケーションならびに関連データベースはすべてのサイトにインストールされます。

このタイプの構成ではアプリケーションをローカルにインストールおよびアップグレードすることができ、リモートアクセスへの依存は限定的です。

一元管理アーキテクチャ

Honeywell Voice Maintenance & Inspection Solutionは一元管理アーキテクチャモデルで導入できます。この場合VoiceConsole の1インスタンスとVoiceCheckの1インスタンスが複数のサイトで作業する技術者に検査管理機能を提供します。このケースでは、データベースとアプリケーションは単一のサイトにインストールされ、これが1つまたは複数のリモートサイトで実施される検査機能の監視と記録に使用されます。

利点

  • 一元管理VoiceCheck: を各サイトまたは物流センターに個別にインストールする必要がありません。
  • サイト別の表示: 適切な権限を持ったユーザは簡単にあるサイトのデータから別のサイトのデータへと切り替えることができます。
  • 安全なアクセス: 適切な権限を持つユーザだけが複数のサイトを表示および管理できます。
  • 複数のサイトのソフトウェアコンポーネントをインポート: 複数のサイトのデータを1つのサーバにインポートできます。

検討事項

  • ネットワーク要件: ネットワーク帯域幅は管理するすべてのサイトのアクティビティ、特にシフト開始時のアクティビティを処理するのにに十分でなくてはなりません。リモートアクセスは保護され、VoiceCheckユーザインターフェイスにアクセスする技術者に対して十分なパフォーマンスを提供するものでなくてはなりません。

単一サーバ vs. 複数サーバモデル

単一アプリケーションサーバソリューション

VoiceCheckおよびVoiceConsole は同じサーバに任意の順序でインストールできますが、同じデータベースを共有することはできません。ただし、最初にインストールされたアプリケーションのデータベース情報により2番目のアプリケーションのインストールが簡単になることがよくあります。

2つのアプリケーションは個別のApache Tomcatインストレーションを必要とし、ポートの競合を避けるために個別のTCP/IP通信ポートを使用するよう設定する必要があります。Honeywell は2番目のアプリケーションをインストールする際最初にインストールしたアプリケーションを実行しておき使用中のポートが検知できるようにすることを推奨します。

複数サーバ/複数サイトソリューション

VoiceCheckVoiceConsoleを別のサーバにインストールし、かつ 各アプリケーションで複数サイトを設定する場合には、計画時に検討しておくべき重要な問題があります。 サイトとはTalkman端末を身に着け音声主導のワークフローを実行している技術者が作業をしている場所です。

双方のアプリケーションでサイトを追加する際の手順については、複数サイト運用のためにサイトを追加作成するを参照してください。

複数サイト運用の場合のタイムゾーンの考慮

タイムゾーンはVoiceCheckおよびVoiceConsole アクティビティに記録されるタイムスタンプに影響します。

  • 技術者が実行するアクション: タイムゾーンは各端末が関連付けられているVoiceConsoleサイトにより定義されます。そのため、端末メッセージのタイムスタンプはVoiceConsole サーバのタイムゾーンに従って設定されます。
  • VoiceConsoleユーザが実行するアクション: タイムスタンプはVoiceConsoleサーバにより設定されます。
  • VoiceCheckユーザが実行するアクション: タイムスタンプはVoiceCheckサーバにより設定されます。

VoiceCheckとVoiceConsoleはどちらも、特定のアクションをいつ実行できるかについての規則を持っています。以下のいずれかの理由によりタイムスタンプが異なっている場合、予期せぬエラーにつながることがあります。

  • 複数サーバ運用: VoiceCheckとVoiceConsoleが異なるサーバにインストールされている構成では、これらのサーバの時間を同期する必要があります。VoiceCheckとVoiceConsole が同じサーバにインストールされていればこのことは問題になりません。
  • 複数サイト運用: VoiceCheckまたはVoiceConsoleでサイトを設定する場合、そのサイトのあるタイムゾーンを指定する必要があります。1つのサイトにおいて、両方のアプリケーションに同じタイムゾーンが指定されていることを確認してください。サイト名同じ名前を指定する必要はありません。しかし、Honeywellは簡潔性のために同じサイト名にすることをお勧めします。

    両方のアプリケーションでサイトの設定が済んだら、各サイトに端末プロファイルを読み込む必要があります。

複数サイト運用での音声プロセスソフトウェア

Honeywell Voice Maintenance & Inspection Solutionは音声アプリケーション、つまりVocollectの音声プロセスソフトウェアを使って動作するよう設計されています。

VoiceCheckと音声プロセスソフトウェアで複数サイトを使用する場合、次の手順を実行してください。

  1. VoiceConsoleで新しい作業パッケージを作成し、作業パッケージの作成:作業の選択ページの 名前 ドロップダウンリストから 新規作業をインポートする fを選択します。
  2. 作業設定タブの 作業パッケージの作成: サイトの設定ページで、作業パッケージを作成するサイトをSiteNameフィールドに入力します。

    SiteNameフィールドが使用できない場合、このプロセスは実行できません。
  3. 作業パッケージ作成プロセスを完了します。
  4. サポートする各サイトに対して前述の3つのステップを実行します。

データベースサーバ

単一サーバでの運用もサポートされていますが、最高のパフォーマンスを得るためには、HoneywellVoiceCheck データベースをアプリケーションとは別のサーバにインストールすることを推奨します。

Honeywellは単一障害点の観点から、VoiceCheckアプリケーションとデータベースおよびVoiceConsoleアプリケーションとデータベースをすべて同じサーバにインストールしないことを推奨します。