プロンプトの作成

プロンプトは検査作業の各ステップに対し、技術者から期待される応答の性質に基づいて定義されます。

プロンプトタイプとパラメータ

選択するプロンプトタイプによって、端末がどのように作業員に検査ステップの実行を指示するか、そして許容される応答が決まります。各プロンプトタイプにはそれを定義するパラメータのセットががあります。

プロンプトのみ

端末が技術者に対して文を読み上げるが応答は求められない、情報提供のステップにはこのプロンプトタイプを選択します。

パラメータ必須エントリ
優先プロンプトはい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

技術者がコマンドを発する前にプロンプトをすべて聞く必要がある場合にはこのチェックボックスを選択します。技術者がプロンプトを遮っても良い場合にはこのチェックボックスを選択解除します。

OK

端末が技術者に対して文を読み上げ、技術者が次のステップに進む前に "OK" の応答を必要とする場合にはこのプロンプトタイプを選択します。

パラメータ必須エントリ

優先プロンプト

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

技術者が次に進む前にプロンプトをすべて聞く必要がある場合にはこのチェックボックスを選択します。技術者がプロンプトを遮って応答しても良い場合にはこのチェックボックスを選択解除します。

複数リスト選択

定義済みのリストからの応答を必要とするステップにはこのプロンプトタイプを選択します。応答はパラメータで定義されているリストからの単一の選択、あるいは複数の選択になります。複数リスト選択プロンプトへの有効な応答はVoiceForm Editorのリストアイテムセクションで定義します。

パラメータ必須エントリ

確認

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

VoiceApplicationが技術者の応答を復唱し、確認を求める場合にこのチェックボックスを選択します。 それ以外の場合、このチェックボックスは選択解除します。

値の入力プロンプトでのエラーを減らすには確認を使用してください。ワークフローのスピードを向上するには確認をオフにしてください。

最大選択

はい

許容される値:

  • 整数、最大6文字(既定10000)

有効な応答のリストから技術者が選択できる数を入力します。たとえば、技術者が特定のプロンプトに対して "はい" または "いいえ" と応答しなければならない場合、1を入力し定義済みリストから "はい" または "いいえ" を選択できることを示します。応答セットからどれを選択しても良い、またはすべてを選択しても良い場合には、このパラメータは既定の値である 10000 のままにしておきます。

アイテムキー

はい

変更リンクをクリックしてこのステップに関連付けるリストアイテムグループを選択します。リストアイテムの作成および編集方法について確認してください。

リストアイテムのいずれかが別のステップで条件文の中の定数値として参照されている場合には複数リスト選択ステップと関連付けられたリストアイテムグループを変更することはできません。

ノート

VoiceNoteを録音するよう指示するステップにはこのプロンプトタイプを選択します。

パラメータ必須エントリ

プロンプトのみ

はい

許容される値:

  • True(選択)
  • False(選択解除、既定)

既定ではこのパラメータは "false" に設定されており VoiceApplication はプロンプトを発話し技術者が "OK" と言うのを待ってからVoiceNoteを録音します。プロンプトの後ですぐに録音を開始したい場合にはこのチェックボックスを選択します。

浮動小数点値

小数点値の入力を必要とするステップにはこのプロンプトタイプを選択します。

パラメータ必須エントリ

小数桁数

はい

許容される値:

  • 整数、最大15文字(既定2)

数値の応答に必要な少数桁数を入力しまs。

小数点値のステップに時折整数が含まれる場合は、数字の後に "てんゼロ" と言うように技術者に指示してください。

確認

はい

許容される値:

  • True(選択)
  • False(選択解除)

VoiceApplicationが技術者の応答を復唱し、確認を求める場合にこのチェックボックスを選択します。 それ以外の場合、このチェックボックスは選択解除します。

値の入力プロンプトでのエラーを減らすには確認を使用してください。ワークフローのスピードを向上するには確認をオフにしてください。

スキャン

はい

許容される値:

  • True(選択)
  • False(選択解除、既定)

値の入力にバーコードをスキャンできる場合にはこのチェックボックスを選択解除します。そうでない場合このチェックボックスは選択解除します。

優先プロンプト

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

技術者が次に進む前にプロンプトをすべて聞く必要がある場合にはこのチェックボックスを選択します。技術者がプロンプトを遮って応答しても良い場合にはこのチェックボックスを選択解除します。

最小値

いいえ

許容される値:

  • 正または負の十進数値で最大10文字

期待される応答が範囲内に収まる必要がある場合、許容される最小値を入力します。それ以外の場合このフィールドは空白のままにします。

最大値

いいえ

許容される値:

  • 正または負の十進数値で最大10文字

期待される応答が範囲内に収まる必要がある場合、許容される最大値を入力します。それ以外の場合このフィールドは空白のままにします。

値入力

短い文字列による応答を必要とするステップにこのプロンプトタイプを選択します。

パラメータ必須エントリ

最小長

はい

許容される値:

  • 整数、最大6文字(既定1)

技術者の応答に許容される桁数を定義します。許容される最小文字数を入力してください。このエントリはVoiceApplicationに対し何文字の発話を期待すべきかを教えることにより音声認識を最適化するのに役立ちます。

最大長

はい

許容される値:

  • 整数、最大6文字(既定10)

技術者の応答に許容される桁数を定義します。許容される最大文字数を入力してください。このエントリはVoiceApplicationに対し何文字の発話を期待すべきかを教えることにより音声認識を最適化するのに役立ちます。

確認

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

VoiceApplicationが技術者の応答を復唱し、確認を求める場合にこのチェックボックスを選択します。 それ以外の場合、このチェックボックスは選択解除します。

値の入力プロンプトでのエラーを減らすには確認を使用してください。ワークフローのスピードを向上するには確認をオフにしてください。

スキャン

はい

許容される値:

  • True(選択)
  • False(選択解除、既定)

値の入力にバーコードをスキャンできる場合にはこのチェックボックスを選択解除します。そうでない場合このチェックボックスは選択解除します。

優先プロンプト

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

技術者が次に進む前にプロンプトをすべて聞く必要がある場合にはこのチェックボックスを選択します。技術者がプロンプトを遮って応答しても良い場合にはこのチェックボックスを選択解除します。

文字

はい

許容される値:

  • ALPHA
  • ALPHA_NUMERIC
  • NUMERIC(既定)
  • その他テキスト文字列

応答に必要とされる文字タイプを ALPHA、 ALPHA_NUMERIC、NUMERICから選択するか、特定の文字セットを入力します。

このエントリは応答のボキャブラリを制限することにより音声認識を最適化するのに役立ちます。応答に特殊文字が含まれる場合、数字、シンボルおよび/または大文字を使って特定の文字セットを入力します。たとえば、 "123456789-ABCDE" は整数、文字AからE、ダッシュを許容します。

結果データ型

はい

許容される値:

  • string(既定)
  • integer

テキスト文字列には "string" を、数字には "integer" を選択します。

最小値

いいえ

許容される値:

  • 正または負の整数で最大10文字

期待される応答が範囲内に収まる必要がある場合、許容される最小値を入力します。このパラメータは result_data_type エントリが "int." の場合にのみ適用されます。数値範囲が該当しないあるいは期待されるエントリが数字でない "str" データ型の場合、このフィールドは空白のままにします。

最大値

いいえ

許容される値:

  • 正または負の整数で最大10文字

期待される応答が範囲内に収まる必要がある場合、許容される最大値を入力します。このパラメータは result_data_type エントリが "int." の場合にのみ適用されます。数値範囲が該当しないあるいは期待されるエントリが数字でない "str" データ型の場合、このフィールドは空白のままにします。

長い値入力

長い文字列による応答を必要とするステップにこのプロンプトタイプを選択します。長い値入力プロンプトは文字をグループで入力またはクリアすることを可能にします。たとえばシリアル番号などは、3文字または4文字ずつ読み上げるほうが簡単です。もし技術者が数字を間違えた場合も、端末がエントリを復唱するのに対して “いいえ” と言うことにより値全体でなく1つのグループのみをクリアすることができます。

応答が8文字以上の数字または6文字以上の英数字の場合値入力ではなく長い値入力プロンプトを使用してください。

パラメータ必須エントリ

確認

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

VoiceApplicationが技術者の応答を復唱し、確認を求める場合にこのチェックボックスを選択します。 それ以外の場合、このチェックボックスは選択解除します。

値の入力プロンプトでのエラーを減らすには確認を使用してください。ワークフローのスピードを向上するには確認をオフにしてください。

スキャン

はい

許容される値:

  • True(選択)
  • False(選択解除、既定)

値の入力にバーコードをスキャンできる場合にはこのチェックボックスを選択解除します。そうでない場合このチェックボックスは選択解除します。

優先プロンプト

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

技術者が次に進む前にプロンプトをすべて聞く必要がある場合にはこのチェックボックスを選択します。技術者がプロンプトを遮って応答しても良い場合にはこのチェックボックスを選択解除します。

文字

はい

許容される値:

  • ALPHA
  • ALPHA_NUMERIC
  • NUMERIC(既定)
  • その他テキスト文字列

応答に必要とされる文字タイプを ALPHA、 ALPHA_NUMERIC、NUMERICから選択するか、特定の文字セットを入力します。

このエントリは応答のボキャブラリを制限することにより音声認識を最適化するのに役立ちます。応答に特殊文字が含まれる場合、数字、シンボルおよび/または大文字を使って特定の文字セットを入力します。たとえば、 "123456789-ABCDE" は整数、文字AからE、ダッシュを許容します。

分数

インチの分数による応答を必要とするステップに対してはこのプロンプトタイプを選択してください。

Androidアプリケーションでは分数はサポートされていません。

分数は整数なし("3/8"など)または1桁の整数("9 and 1/16"など)が許容され、最小公分母は2、4、8、16、32の5種類に限定されています。分数入力のステップは、整数に"even"または"inches"が続く入力もできます。

以下の例は音声アプリケーションで許容される値、許容されない値を示したものです。

技術者は次のように言うことができます:

  • "One eighth"
  • "Seven sixteenths"
  • "Three and one half"
  • "Nine and thirty-one thirty-seconds"
  • "Eight even"
  • "Three inches"

技術者は次のように言うことはできません

  • "Four sixteenths" (4/16 は最小公分母ではありません)
  • "Eleven and three fourths" (11は1桁の整数ではありません)
  • "One six and three fourths"(16は1桁の整数ではありません)
  • "Two thirds"(thirds は有効な分母ではありません)
  • "Seven" (整数には "even" または "inches" を続ける必要があります)
パラメータ必須エントリ

確認

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

VoiceApplicationが技術者の応答を復唱し、確認を求める場合にこのチェックボックスを選択します。 それ以外の場合、このチェックボックスは選択解除します。

値の入力プロンプトでのエラーを減らすには確認を使用してください。ワークフローのスピードを向上するには確認をオフにしてください。

優先プロンプト

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

技術者が次に進む前にプロンプトをすべて聞く必要がある場合にはこのチェックボックスを選択します。技術者がプロンプトを遮って応答しても良い場合にはこのチェックボックスを選択解除します。

部品番号

パーツ入力ステップでパーツ番号を収集したい場合にはこのプロンプトタイプを選択します。

音声アプリケーションが技術者に対しパーツ番号の入力を指示し、技術者が最低2桁の番号を応答すると、音声アプリケーションはインポートされたパーツの説明データを使ってパーツ名と照合し、確認します。このステップにパーツ番号プロンプトタイプが設定されていた場合、音声アプリケーションは作業指示データでインポートされたリストからパーツ番号を確認するよう技術者に指示します。

インポートされたパーツ番号に確認されたパーツ番号と一致するものがない場合、パーツ番号プロンプトこのステップに対して記述されたプロンプトフレーズを使用し、長い値入力を指示します。

"パーツ番号入力" のように、すべてのパーツステップで利用できる汎用のパーツ番号を1つ作成しておきます。

パラメータ必須エントリ

確認

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

VoiceApplicationが技術者の応答を復唱し、確認を求める場合にこのチェックボックスを選択します。 それ以外の場合、このチェックボックスは選択解除します。

値の入力プロンプトでのエラーを減らすには確認を使用してください。ワークフローのスピードを向上するには確認をオフにしてください。

スキャン

はい

許容される値:

  • True(選択)
  • False(選択解除、既定)

値の入力にバーコードをスキャンできる場合にはこのチェックボックスを選択解除します。そうでない場合このチェックボックスは選択解除します。

優先プロンプト

はい

許容される値:

  • True(選択、既定)
  • False(選択解除)

技術者が次に進む前にプロンプトをすべて聞く必要がある場合にはこのチェックボックスを選択します。技術者がプロンプトを遮って応答しても良い場合にはこのチェックボックスを選択解除します。

文字

はい

許容される値:

  • ALPHA
  • ALPHA_NUMERIC
  • NUMERIC(既定)
  • その他テキスト文字列

応答に必要とされる文字タイプを ALPHA、 ALPHA_NUMERIC、NUMERICから選択するか、特定の文字セットを入力します。

このエントリは応答のボキャブラリを制限することにより音声認識を最適化するのに役立ちます。応答に特殊文字が含まれる場合、数字、シンボルおよび/または大文字を使って特定の文字セットを入力します。たとえば、 "123456789-ABCDE" は整数、文字AからE、ダッシュを許容します。

日付

日付の入力を必要とするステップにはこのプロンプトタイプを選択します。音声アプリケーションは日付の入力は常に確認します。

パラメータ必須エントリ

日付形式

はい

許容される値:

  • テキストもじれる(既定はs %m/%d/%Y)、最大15文字

ホストシステムの要件に応じて日付入力の形式を設定してください。標準の Python U.S. English 日付形式のいずれも使用できます (詳細はhttps://docs.python.org/3.2/library/datetime.htmlを参照)。

 

例:

  • %m/%d/%Y = 02/21/2014
  • %d/%m/%y = 21/02/14
  • %b/%d/%Y = Feb 21 2014
  • %m/%d/%Y/%H/%M/%S = 02/21/2014/18:15:00

写真

写真の撮影を必要とするステップにはこのプロンプトタイプを選択します。技術者のTalkman端末と検査ステップを表示するディスプレイ機器は同じネットワーク上に存在しなければなりません。ディスプレイ機器はHTML5をサポートしていなければなりません。

音声アプリケーションはステップのメインプロンプトを発話し、写真を撮るよう指示します。技術者はディスプレイ画面のボタンをクリックし、スマート機器(iPhone、Androidスマートフォン、Windowsハンドヘルド機器)を使って写真を撮るか、デジカメで撮影しアップロードされた写真を参照します。音声アプリケーションは技術者が "以上" と言うまで写真の撮影を指示しつづけます。

写真プロンプトにはパラメータはありません。