ワイヤレス ヘッドセットの組み合わせについて

組み合わせとは、Bluetoothワイヤレス テクノロジに対応する2台の端末間に、情報を共有するためのセキュアなリンクを作成するプロセスです。 組み合わせのプロセスは、マスター端末が発見可能なBluetoothアドレスの検索問い合わせを開始したときに開始します。

Vocollectワイヤレス ヘッドセットとTalkmanまたはその他の端末との組み合わせは端末側から開始され、ユーザの操作によって解除されるまで維持されます。 組み合わせはヘッドセットと端末ハードウェアの間で存在することに注意してください。 作業員が別の端末を使用した場合、作業員が元のヘッドセットと端末の組み合わせを自動的に使用できるわけではありません。

自動作業員読み込み機能は、ハードウェアのみによる組み合わせの例外です。 サポート対象のプラットフォーム上で作業員がVocollectワイヤレスヘッドセットを接続すると、その接続と作業員情報がVoiceConsole.に登録されます。 同じ作業員が次回そのヘッドセットに接続すると、その作業員の情報が自動的に読み込まれます。 詳細は、ご使用のVocollect Voiceソフトウェア リリースで、自動作業員読み込みに関するマニュアルを参照してください。

組み合わせと接続の相違点

組み合わせは接続とは異なります。 2台のBluetooth端末を組み合わせた後、何度でも接続と切断を実行できます。 組み合わせをメモリに保存すると、2台の端末の再接続が容易になり、接続を確立するための試みが繰り返し行われます。 このように、ヘッドセットと端末を組み合わせることで、ユーザの機動力が高まります。

たとえば、ユーザがヘッドセットを装着したまま組み合わせ対象の端末の通信範囲外に出るか、ヘッドセットの電源を切断すると、端末は接続が切れたことを感知し、再接続を試みます。 このプロセスの間、ヘッドセットと端末の組み合わせが一貫して維持されます。

組わせに関する設定パラメータ

PersistSrxPairingAcrossPowerCycle

端末の電源がオフになった場合に組み合わせを削除するには0に設定します。

端末が再度電源オンになっても、関連するヘッドセットとの接続を再確立しません。

このパラメータの規定値は1であり、組み合わせは永続し端末が電源オンになった時に再確立されます。

SrxAutoPairEnableが有効(1に設定)な場合、PersistSrxPairingAcrossPowerCycleの規定値は0となります。

SrxClearPairingInCharger

端末を充電器にセットした時に組み合わせを削除するには1に設定します。

このパラメータの規定値は0であり、組み合わせが維持されます。

SrxAutoPairEnableが有効(1に設定)な場合、SrxClearPairingInChargerの規定値は1となります。

SrxAutoPairEnable

自動組み合わせをオンにするには1に設定します。

クロス組み合わせ

クロス組み合わせは、マスター端末が、目的のスレーブでないヘッドセットやその他の端末との間に組み合わせを行った結果生じます。 ユーザが目的の端末とヘッドセットを他の端末やヘッドセットなどから隔離できず、クロス組み合わせが発生する場合、ユーザは既存の組み合わせを解除し、目的の組み合わせができるように再度試みる必要があります。

不要なクロス組み合わせを回避するには、端末が問い合わせスキャンを実行してヘッドセットを検索するときに、端末とヘッドセットを他のすべてのBluetooth端末から隔離するか、手動で組み合わせを行います。 クロス組み合わせはユーザーがタッチ組み合わせを使用する場合にはきわめて稀です。

SRX2/SRX3ヘッドセットの組み合わせ方法

SRX3ヘッドセットは、ローパワーまたはハイパワーの組み合わせモードになった後、Talkman 700sシリーズ、A700シリーズ、Talkman A500、またはその他のBluetooth対応端末が開始した組み合わせを受け入れられるようになります。 組み合わせはいろいろな方法で行うことができます。

SXR2ヘッドセットをハンドヘルド端末と組み合わせるにはハイパワー組み合わせモードにする必要があります。 SRX2 ヘッドセットをハイパワー組み合あわせモードにするには、プラス(+)とマイナス(-)を一瞬だけ押します。
サードパーティ製デバイスとの組み合わせ: SrxHighPowerPairingDelaySeconds構成パラメータを設定すると、ハイパワー組み合わせモードに移行するために作業員がプラスボタンとマイナスボタンを何秒間押す必要があるかを指定することができます。またこのパラメータを使用して、ヘッドセットが直接ハイパワー問い合わせモードに移行するよう設定できます。 SRX3ヘッドセットはハイパワー組み合わせモードになった後、Bluetooth対応ハンドヘルド端末が開始した組み合わせを受け入れられるようになります。

組み合わせの方法

TouchConnect

SRX3ヘッドセットとA700/A700x端末は端末とヘッドセットをオンにし接触させることによって組み合わせることができます。 ボタンを押すなどの必要はありません。

この方法を使用するための条件のリストは、TouchConnectを使ったSRX2/SRX3ヘッドセットとA700/A700x端末の組み合わせを参照してください。

推奨される対象:

A700/A700x端末とSRX2/SRX3ヘッドセットを使用するVoiceCatalystユーザー

なぜ?

この方法により、SRX2/SRX3ヘッドセットはそれが接触している端末とのみ組み合わされます。 そのほかにボタンを押したりする必要はありません。

自動組み合わせ

この方法では、端末を起動するか充電器から取り外すと、すぐにワイヤレス ヘッドセットが検索されて組み合わせが開始します。 この方法では電源をオフにした、または充電器にセットした時に組み合わせが解除されるため、手動で組み合わせを解除する必要がなくなります。

SRX2およびSRX3ヘッドセットは、常に組み合わせモードで起動します。

推奨される対象:

  • ヘッドセットを共有しているVoiceClientユーザー
  • SRX2/SRX2ヘッドセットを使用しているユーザー

なぜ?

ヘッドセットを共有する場合、自動組み合わせにより簡単に端末およびヘッドセットを探し、互いに近接した(3フィート以内)両者の電源をオンにし、両者を自動的に組み合わせることができます。 この方法では電源をオフにした、または充電器にセットした時に組み合わせが解除されるため、手動またはVoiceConsoleを使って組み合わせを解除する必要がなくなります。 端末を起動すると、組み合わせが解除されヘッドセットを探し始めます。

手動組み合わせ

ユーザが端末のボタンを押すことにより、端末とヘッドセットを組み合わせるタイミングを決定する方法です。

SRX2またはSRX3ヘッドセットは、最初の組み合わせを手動と自動のいずれでも実行できます。


推奨される対象:

  • A500端末を使用するVoiceCatalystユーザー
  • ヘッドセットを共有していないVoiceClientユーザー
  • SRX3ヘッドセットを使用しているユーザー

なぜ?

他のユーザーとヘッドセットを共有していないVoiceClientユーザーは手動組み合わせを使用することをお勧めします。 手動組み合わせは他のユーザーから離れて組み合わせ手順を実行できるため、クロス組み合わせを避ける最も安全な方法です。 また、一旦手動組み合わせを行うと(他の設定パラメータが変更されていないことを仮定)、端末とヘッドセットの組み合わせは継続し明示的に組み合わせを解除するまで組み合わされたままになります。

VoiceConsoleによる組み合わせ

ユーザは、VoiceConsoleインターフェースを使用して、特定の端末をヘッドセットに組み合わせることができます。

画面を使用した組み合わせ

ハンドヘルド端末をヘッドセットに組み合わせる方法の詳細は、この章の「画面を使用した組み合わせ」を参照してください。